2019-01-15

ポピュラー・スタンダード曲のリードシート使い方ガイド。初心者向けCメロ楽譜の読み方基礎編。

ポピュラー・スタンダード曲のリードシート使い方ガイド。

Cメロ楽譜の読み方。初心者向け基礎編

・リードシート(業界用語でCメロと呼ばれることも。)

1段譜にメロディ、そしてコードネームが記入された楽譜。編曲の概要、メロディライン、カウンターライン、リズムパターンや、場合によってはベースパターンなどがシンプルに記譜されている。
演奏の自由度が高く、曲を状況に合わせて調整しながら演奏でき、共演メンバー同士で1枚の楽譜で共有しやすいことが特徴です。

楽曲の構成
一般的なフォーマットを説明します。
ポピュラースタンダード曲は、8小節単位の楽曲が一般的、たとえば8×2=16小節、8×3=24小節、8×4=32小節の楽曲がほとんど。

楽曲のサイズの単位を1コーラスと呼びます。
実際のステージでは、楽曲を何回か繰り返して演奏することが多く、演奏する前の打ち合わせで、何コーラス演奏するか決めることも多いですが、ジャズ演奏のように即興がメインとなるシチュエーションでは、コーラスを何回繰り返すかも決めないままスタートすることもあります。
一般的なポピュラースタンダードの構成は、
イントロ(4小節か8小節程度)
1コーラス目:メロディ
2コーラス目:フェイクまたはアドリブ演奏
3コーラス目:メロディ
エンディング
という流れが一般的です。

イントロ:
前奏があらかじめ決まっている曲もありますが、即興的にイントロを作ってスタートさせる場合も多いです。イントロは、ピアノやギターで行うことが一般的です。頻度こそ高くありませんが、メロディ奏者がイントロをソロで始める場合もあります。

1コーラス目:メロディ
テーマと呼ぶ人もいます。楽曲のメロディを演奏します。メロディラインは1人の奏者が演奏することが一般的ですが、複数の楽器でユニゾンで演奏したり、ハモって演奏したり、カウンターライン(対旋律)を入れて演奏することもあります。

2コーラス目:フェイクまたはアドリブ
フェイク:
メロディラインを記譜どおりにではなく、主要な雰囲気を残したまま、装飾的な変化をつけて演奏する。

アドリブ演奏:
独創的なアイデアと技巧、シナリオ力を瞬間的に発揮する即興演奏のこと。記譜上の用語はアドリブが使われるが、動詞としてのインプロバイスが使われることが多い。

フェイク、アドリブのコーラス数は、演奏する人数によっても異なります。人数が多くなるほど、コーラス数は多くなる傾向です。

3コーラス目:メロディ
後テーマと呼ぶミュージシャンもいます。
楽曲のメロディを再度演奏します。
1コーラス目のテーマと、違いをつけて演奏する場合もあります。

エンディング:
後演があらかじめ決まってない場合も、阿吽の呼吸でエンディングに入ることも多いです。
その場合、メロディ奏者がアイコンタクトで、伴奏者に指示を出したり、または、メロディから即興的にエンディングフレーズを演奏して演奏を終えることもあります。

リードシートを使って演奏できるためのコツ

ストレートメロディ(楽譜を記譜通り演奏すること)から、フェイク奏法や、アドリブ奏法へ、少しづつ、即興演奏への、苦手意識をなくしていきましょう。新しい音楽の喜びが見つかるはずです。

フェイクやアドリブをする時に、コードの知識とスケール(音階)の知識があると安心して演奏することができます。ぜひ、実践演奏のために音楽理論を活用しましょう。


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