居間での団らん、和音、環と和の考察
ふるさとのおと47都道府県ハモ「居間ライブ」「和音遊び座」
居間で演奏を楽しむ。リビングライブ。
心地よい雰囲気”今”をみんなで共有する。
楽しい団らんの一時を過ごせるような、そんな時間を創作したい。
家族が一家団らんを楽しみ、寛ぐことが主な目的である「居間」。
コンサートホールではなく、ライブハウスでなく、この居間で行う演奏会は、アットホームな雰囲気が人気で、全国各地で開催されている。
居間の概念の歴史は大昔から存在していた。 日本の住居の歴史資料によると、
古代人の住居には真ん中に火をたく場所があり、そこを中心に家族が集っており、現代の居間にあたる場所が存在していたことがわかる。
そして、「団らん」を辞書で調べると、
団欒(だんらん):人々が集まって、みんなで円を囲んで、楽しく語り合うこと。
もしかすると、人は人と正面で向き合って過ごすよりも、囲んで過ごしたほうが、精神的にリラックスして、寛げるのかもしれない。
演奏会での個人的な経験則だが、
演奏会を行うときも、ステージと客席と分かれるよりも、ステージを中央に囲んだ状態で開催した時は、会場の雰囲気も和み、一体感が増すように感じる。
囲んだ状態は、「環(わ)」。
古代日本人は、集落のことを「環(わ)」と呼んでいた可能性もあり、そこから大和言葉でもうひとつの「ワ」という言葉「和」につながったのかもしれない。
私たちが学校で習う、聖徳太子(厩戸王/うまやどのおう)の十七条憲法、その第一条で「和を以て貴し」。つまり、「和の精神」こそが智を啓き、道徳心を養う根本であるという、日本人のアイデンティティとして、現代まで伝わり、そして世界にもその考え方が広がっていってるこの「和」という概念。
「和を以て貴し」は英訳すると、Harmony is the greatest of virtues.と訳されることもある。
Harmony=和音=調和。
和という言葉は、普遍の原則であり、大和言葉、古来、俳人や歌人が、言葉で旅情を後世に残し、多くの芸術が歴史に刻まれたように、和音(ヤマトゴエ)で、情景と気持ちを「音楽」で残す。
ふるさとのおと~47都道府県ハモ~
「居間ライブ」、「和音遊び座」を通して、文化を共学し体感し、新しいものを創作する「場」、そのような価値を発信していきたい。