2019-01-17

仕事の生産性を向上させるBGM活用法考察。

生産性を向上させるBGM音楽活用法のポイント

音楽演奏家の視点で療法的音楽活動を考える

※この記事では音楽療法の概念を定義することを目的にしていないことをご理解いただいた上で、読んでいただきたい。音楽療法・ミュージックセラピーの定義は専門家によってさまざまな解釈があるため、、、。

ここでは、ビジネス社会生活に役立つ可能性を秘めている、療法的な音楽活動(レクレーション活動も含む)について考えを整理したいと思う。

①「受動的な音楽活動(音楽鑑賞など)
具体例:コンサート、bgm活用
《ビジネス・社会生活へ与える影響》
・空間を目的に合わせてデザインする→居心地の良い空間、仕事に集中できる環境。

②能動的な音楽活動(演奏体験など)
具体例:体験会、音楽ワークショップ
《ビジネス・社会生活へ与える影響》
・コミュニケーションスキル(聞く力・伝える力)、表現力、リーダーシップ、協調性・チームワーク力など、ビジネスの生産性向上へ。

③創造的な音楽活動(音楽創作活動など)
具体例:社歌づくり、サウンドロゴ・ジングル活用、コンサートや会の企画実行
《ビジネス・社会生活へ与える影響》
・一貫したブランディングにつながる
・情報の認知度を向上させる
・提供する商品・サービスのイメージを潜在意識に伝える
*会の企画プロジェクト経験を通しての一体感。
※創造的な音楽活動に関しては、通常の分類では、能動的音楽活動の分野に入るが、Bizでは、この活動を敢えて独立させた分野として取り入れていく。


「受動的な音楽活動(音楽鑑賞)をビジネス社会生活に活かすアイデア。

 受動的な音楽活動は、生演奏の鑑賞と、録音された音楽(BGM含む)の鑑賞の2つに大きく分かれる。
生演奏の鑑賞をビジネスに直接応用する機会は、企業パーティーや会での演奏企画にあたる。会の目的としっかり合致した演奏会をデザインすることは、参加者を楽しませるだけでなく、心にのこる時間となる。

BGMの活用
BGMを効果的にビジネス仕事に活かすためのガイド。

 はじめに、BGMを活用する目的をしっかりきめることが大切だ。。BGMはある意味、その空間をデザインすることだ。目的を決める際は、まず誰を対象としているか決めることが大切だ。スタッフ従業員向けのBGMなのか、お客様にむけてのBGMなのか、それとも、その両方なのか。

 次に、その対象者の方にどのような心理状態になってほしいか、または行動を促したいのか、具体的な効果を決める。
働いているスタッフ従業員の集中力を高めて、作業効率を向上させることに適したBGM音楽もあれば、お客様にリラックスしてもらう際に適したBGM音楽もある。

 その際、音楽ジャンルのカテゴリーもある程度の目安なる。
たとえば、コンテンポラリーなジャズ音楽がチェーン系飲食店で、よく耳する機会が増えた。たとえば、全国に展開する人気のラーメン店で、前衛的なJAZZ音楽をBGMに聴いたことがある方も多いと思う。
このような曲は、一聴したところ、耳障りはスムーズで、聴きやすく感じる。けれども、実は、不協和音を含んだ、テンションコードや、リズムに変化をつけるシンコペーションの多様や、部分転調を繰り返すような編曲をされている曲も多く、聴きやすいメロディの後ろで、聴き手にある程度の緊張感を与える効果があるため、客席回転率をあげる傾向がある。そのような見方をする専門家もいる。

 音楽ジャンルなどを参考に、安易にBGMをつける場合に注意しなければいけないこと。
本来の目的に本当にあっている選曲をしないと、BGMが逆効果になる場合があるので、その点は注意が必要である。特に、好みの音楽に偏った場合にその傾向が強いと感じる。

また、選曲もそうだが、どの曲をどのように並べるか、業界用語で、セットリストと呼ぶ。このセットリストも大変重要である。

コンサート演奏では、個々の楽曲の完成度と同様に、セットリスト、つまり曲順もこだわる場合が多い。

なぜなら、同じ楽曲を演奏しても、セットリストによって、聴き手に与える影響が大きくことなるからだ。
よって、楽曲の順番も選曲同様に大切となる。

 音響環境を最適化する。
音楽をかける際に、音量や発音場所などの、音響環境を整えることも、効果的にBGMを活用するために必要となる。
高価な音響装置が必ずしも必須ではないが、それでも、最低限の設備は、心地よい音楽を届ける上で必要だ。
音響の世界も大変奥が深い。イコライザー技術ひとつとっても、分厚い本一冊となる。
音響についてもっと、興味がある方は、音響専門誌などを目を通すと良いだろう。

 心地よいBGMと呼べるものは、音源のクオリティはもちろんのこと、スピーカーの選択、設置位地、そして音量バランスが、大きく影響を与えると、演奏家視点では考える。

BGMは音楽鑑賞とは違い、あくまで潜在意識に訴えることが主な目的である。
なので、音楽が会話や作業の邪魔になるようでは、本末転倒である。
音量バランスには十分に注意したい。

どのくらいの音量が最適となるかは、BGMを使う目的、シチュエーションによって様々だが、
BGM音量が大きくなると、耳が疲労してくるため、作業用のBGMとしても、大きな音量であると、作業効率が後半にかけて、低下することもありえるので、注意が必要だ。

 今回の内容では、ビジネス社会生活に活かす音楽の研究テーマとして、療法的音楽活動の分野から、受動的音楽活動(音楽鑑賞など)に焦点をあて、そして、そのなかでもビジネスシーンに実際に活用されている、BGM音楽について、効用と活用方法の一部をご紹介させていだいた。

BGM音楽を仕事・ビジネス・社会生活に活かすコツとして

1、BGMを仕事に使う目的をはっきりさせること
2、対象者を具体的にする
3、どのような心理状態になってほしいのか、むたは、どのような行動を促したいのかイメージを明確にする。
4、最適な曲をセレクトする。
5、曲の順番を決める。選曲同様に曲順も大切だ。
6、音響環境を最適化する。音量バランスに特に気をつけること。

BGMを上手に使いこなすことは、作業効率や、お客様とのコミュニケーションを円滑にするだけでなく、ビジネスや仕事に対して、音楽という新たな喜びの付加価値をつけるきっかかけにつながることだろう。
Bizでは、引き続き、シチュエーションごとに活用できる音楽を、社会生活をより豊かにする音楽を研究し、発信していきたいと思う。

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